1型糖尿病の娘との日々

過食を来る日も来る日も続け、私は見る見るうちに激太りしていった。

会う人会う人にビックリされ、悪気はないのだろうけど笑われる事に傷ついた(当時は)

妊婦さんと間違われたりもした。

良かれと思ってだろうけど、当時は新婚だった事もあり「幸せ太り?」って言われたりもした。

笑って適当に誤魔化したりもしたけど、内心

「幸せ?何が幸せだよ…どん底だよ」

って思った事も度々あった。

 

1型糖尿病の娘との日々は本当に本当に大変で

幸せを感じる事も見つける事もできなかった。

 

例えば、娘と2人っきりで車で移動します。

当時はfreestyleリブレを使用していなかったため

血糖値測定は実測のみ。

目的地に向かう道中、途中コンビニなどで停まり

血糖値測定。

車中で消毒綿、測定器、チップ、指に刺す針を準備。セットし、測る。

いい感じであれば、このまま出発するが

低血糖、もしくは低血糖になりそうな場合は補食をさせ、高血糖であればインスリン注射を打つ。

 

そして ようやく出発。

目的地に着くまで1.2度いちいち停まって測定しなければ 1対1での運転中の低血糖は特に恐ろしい。

 

例えば、外食に行く。

外食に行けば子供はジュースが飲みたくなるもの。

よりにもよって、メロンソーダとか。。。

でも、まだ2歳の娘。

全部飲む!と言っても本当に全部飲むか分からない。それに、グビグビ飲むわけでもなく休み休み

ちょっとずつ飲んだりもする。

こうなるとメロンソーダの分のインスリン注射を

いったい何単位 打つべきか分からなくなる。

 

早く打たないと高血糖になる。

でも…もし全部飲まなかったら…

全部、結果的に飲んだとしても飲むのが遅いからインスリンが先に効きすぎるのでは。。。

などなど、かなりの神経を使うのです。

 

外食に行っていながらも、正直 心底楽しめません。娘が口に運ぶ食べ物をガン見しながら

インスリンを打つ単位とタイミングを見計らう。

ジュースにお子様ランチ、ケーキ…

少しずつ飲んだり少しずつ食べたり完食する保証もない。

2歳児の「全部食べる!全部飲む!」は信用できない。

1口飲んだ。1口食べた。半分減った。0.5単位追加打ち…また食べた。あ…食べない…いや食べる、食べた。。。1単位追加打ちしなければ。

と、こんな感じ。

 

不思議と保育園の給食は幸いにも完食率100%だったので先打ちOKでした。

 

例えばショッピングに行ったとき、感覚で時間を見て 店内のソファーに座り 血糖値測定をする。

高血糖であれば追加打ちをする。

私はコソコソしたくないので その場で

堂々と打っていた。

この行動も娘が病気が恥ずかしい事だと思うことなく お友達に隠すような事もなく 堂々と生きてほしいから。

2度3度、店内のソファーに座り当時は何度も測定してた。

1型糖尿病の子を持つという事は 何時も気が抜けない。いつでも血糖値と隣り合わせ。

特に低血糖を充分に注意しながら 気を抜く事なく行動しなければならない。

まだ2歳の娘。

この先、1型糖尿病を憎みながら生きていかないように。周りにコソコソしながら注射なんて恥ずかしい。と思いながら生きていかないように。

そんな事を毎日 考えながら娘に対する発言も かなり気を付けていた。

1型糖尿病に関すること。インスリン注射や血糖値測定の事。全てプラスな発言。明るいテンションで向き合った。

 

しかし、私の精神状態は 前にも何度も書いているようにボロボロな状態。

大袈裟ではなく、いつ自死に踏み切るか分からないような そんな状態。

例えるなら 高〜い崖の淵にいて いつ真っ逆さまに落ちていってもおかしくない状態。

 

それでも私は娘が1型糖尿病を嫌にならない毎日を

どうすれば送れるのか。を常に考えてた。

 

2歳児と言えばイヤイヤ期だったり、やっと言葉を話せる⁈ようになり、でいて何言ってるか よく分からず意思疎通が上手くいかず 泣いたり怒ったり…そんな年齢。

ごく普通の2歳児+1型糖尿病。という なかなか厳しい現状。

 

仕事で疲れて帰ろうが、仕事で疲れ果てた翌日であろうが、体調すぐれなくても 血糖値管理を怠ることは許されない。

なんなら、うたた寝すら許されない。

最悪、娘を死なせてしまう。

 

1型糖尿病です。と告げられたあの日、いっその事

しっかりしたフリなんてしないで 思いっきり泣き崩れたら良かったのかな。

中途半端に感情 殺したり出したりしてるから

こんなにキツイのかな。

 

ある日、ボロボロの私を見て主人がポロッと言った。

「2人で海でも行って1回2人で泣けば良かったね。泣くタイミング見失ったね。」

って。

日に日にボロボロになっていく私を見て主人は

職場の方に相談したのでしょう。

いい病院教えてもらったから‼︎

と言い、私はセカンドオピニオンへ。

そこで、もう1つ病名が告げられるのでした。