1型糖尿病。厳しい現実

退院し穏やかな日々が待っていると信じていたのですが、現実は厳しいものでした。

何もかも上手くいかない。

私は日を重ねるごとに心身ともにボロボロになっていくのです。

血糖値測定(この頃は指から血を出す実測のみ)

インスリン注射。両方とも受け入れてくれていた娘。

ある日を境に拒否するようになりました。

おそらく大人の方だと 血糖値測定も食前、食後のみで済むのかもしれませんが 小さい子は食前、食後だけでは 管理ができないのが現実です。

 

まず、私が自分の体ではないので高血糖低血糖が分からない。

朝昼オヤツ晩ご飯だけという規則正しい食生活をしない事などから 1日8回〜10回ほどの血糖値測定(実測)をしていました。

血糖値測定は ピアッサーのように押したらガチャンと針が出てきます。

それを小さい指に刺すのです。

指から血を絞り出し、測定器につけたチップから血を吸い上げる。

そうすると血糖値が表示される仕組みです。

 

そこで低血糖(60台以下)であれば補食(この頃は基本ブドウ糖

高血糖(200超え←この目安は年齢などにもよる。普通の人だと120を超えていると高い)

だと その数値に応じて追加インスリンを打つ。

 

この流れを1日に何度も行うため2歳の娘は

嫌気がさしたのか ある日から 測定しようとすると半泣きしながら指を隠し逃げ惑うようになりました。

私は心を鬼にしてつかまえて ぐーして隠してる手を広げようとする。

娘は一生懸命に手を隠し 指を隠し泣く。

それでも私は血糖値測定の大切さを2歳の娘に分かるように伝わってほしい。。。と願いながら

必死に説明し、必死に説得を続ける。

 

これから長い付き合いになる1型糖尿病

病気を憎みながら恨みながら生きて欲しくない。

だから 出来るだけ無理やり。は避けたかった。

 

まだ低血糖の自覚がない娘。(高血糖の自覚もない)もし今 低血糖だったら。。。

と思うと 早く測定させて。。。と気が焦る。

イライラもつのる。

だけど 冷静に…怒らない。穏やかに。。。

全ては娘が1型糖尿病である事を嫌だと思わないために。

毎日毎日 何度も何度も測定の時間は訪れ、

何度も何度も娘と自分との闘い。

 

私だって可愛い娘の小さい可愛い手に針を何度も刺したくない。

何度も針を刺すため指にもポツポツと点々ができてる。

可愛い娘の小さい指に私が自ら傷つけるなんてしたくない。

何度も何度も打つインスリン注射。(娘の場合 お腹)

お腹を隠しドタバタ逃げる娘をインスリン注射を片手に追いかけたくない。

やっとの思いで打つインスリン注射。

時々、打つ場所を失敗して出血させてしまう。(おへそ周り2centiには血管は通っていない)

出血させると その部分が青くなってしまう。

そうでなくても 色白の娘のおへその周りは

注射針で刺した痕がポツポツ沢山あるのに。。。

 

そんな毎日に私は だんだん心も体も追い詰められてくるのでした。f:id:guchegucheyukari:20201015095232j:image写真の瓶の中身は

娘が血糖値測定やインスリン注射で使った針。