入院生活⑤

保育園から先生が3名わざわざ病院まで足を運んでくださいました。

別室に通され主治医からの説明が始まりました。

先生方は それぞれ詳しくメモをとっている様子…

時々、主治医へ質問をしたり とても熱心な気持ちが嬉しかった。

血糖値測定のやり方。インスリン注射の打ち方。

正常値、高血糖低血糖の説明。

低血糖時の対処法など、主治医も実際の物を使い

分かりやすく説明してくださった。

1型糖尿病の子を持つ親としては まだまだ初心者すぎる私だったので、私も食い入るように主治医の説明を聞いた。

 

主治医の説明を聞いて、やっぱり預かれないです。って言われたら どうしよう。。。

そうならないように、何も分からないくせに必死に会話に入って、宜しくお願いします。と何度も頭を下げる。。。

先生方は帰りに娘の顔を見に病室へ。

とは言え入園して17日で1型糖尿病を発症し入院した娘は2歳という事もあり、先生の顔など覚えているわけもなく、ニコリともせず とても無愛想な表情。

主治医からの説明も無事終わったし もうすぐ退院だし、保育園も預かってくれる。って言ってるし。

やっと普通の生活に戻れる‼︎

この頃の私は何日経っても、まだまだ甘い甘い考えそのものでした。

少しずつ希望も見えてきたので私も少しずつ元気になり、お腹もすくようになり笑う事も増えてきました。

しかし これは娘の病気と まだきちんと向き合った事がない。1型糖尿病を知らない。そんな理由からでした。

これから1型糖尿病の子を持つ母として現実から逃げたくても逃げられない。向き合わないといけないのだけれど向き合えない。前に進めない。

そんな日々が刻一刻と確実に近づいてきているのでした。

病名を告げられても、インスリン療法が開始されても、あれよあれよと過ぎていく日々に泣く事すら忘れていた私。

あのとき、あの日々に思いっきり泣いていたら

何か変わってたかな。。。