インスリン注射

娘は基礎インスリンにトレシーバ。

食前打ち(追加打ち)に速攻型のヒューマログミリオペン。

実家に預ける日はヒューマログミックスを使用しています。

発症当初から4年7ヶ月の間、インスリンの種類は変えていません。

 

最初の頃に主治医に言われたのが

「小学校上がるまでに自分でインスリン注射、血糖値測定ができるようになるのが理想です。」

 

娘が自己注射の練習を始めたのは年長さんの頃でした。

ペン型インスリンに針をセットする所から、から打ち、自己注射、針を取り外すところまでを教えました。

毎日 何度も行うインスリン注射だからか

私や主人がするのを 毎回見ていたようで

最も簡単にマスターしてしまいました。

 

から打ちは まだ おぼつかない手つきで

娘なりに頑張りました。

力が足りず上手くはいきませんでしたが、形にはなっていました。

 

自分で自分のお腹に針を刺す。という行為は

私からすれば とても怖いこと。

その行為を小さい子ができるのだろうか…

と心配していましたが、心配をよそに 普通に

ブスッと刺して10数えて、自分で出来たことに娘は ご満悦な様子で、とても得意気な表情でした。

 

娘にとっては毎日 何度も行うインスリン注射。

私が考えるほど、恐怖心は全くなかったようで

娘の強さと逞しさを感じました。

 

娘は1型糖尿病であることに対し、弱音を吐いたり嫌だと言ったりした事が一度もなく、私はとても

感心しているし、そんな娘が愛おしくて仕方ないのです。

しかし、これから先そんな娘も1型糖尿病である事を すごく嫌だと苦痛だと思う日々が訪れるかもしれない。

そんな時が来たら 私は出来るだけ娘の心に寄り添いたいって思う。

こんな風になったら…こんな事を言ってきたら…と

いろいろ想像をし 時にシミレーションみたいな事をやってみたり。。。

 

今できる事は、いつか訪れるかもしれない

娘が1型糖尿病である事が嫌で嫌でたまらなくなってしまった時に、娘が弱音を吐きやすい環境を作っておくこと。

娘が思いっきり泣ける環境を作っておくこと。

辛い時は辛いと言える関係性を築いておくこと。

 

私は 娘に ◯◯は強いね☺︎

って言わないようにしています。

私は母を12歳で亡くしました。

周りの大人は「ゆかりは強いね」と聞き飽きる程に私に言いました。

祖母からも「お前は親がおらんちゃき強くならな‼︎」と言われながら思春期を過ごしました。

そんな環境にいた私は 強くなければならない。

と思うようになり、結果的に家族にはもちろん

周りにも弱音を吐けない大人になりました。

今こそ、弱音も吐けるようになりましたが

本心を出せるようになるまで、時間がかかりました。

今でも祖母や叔母には弱音は吐きません。

 

だからこそ娘には たまに言うんです。

「強くなりすぎなくていいよ☺︎強くなくていいんだよ」

と。。。

強いフリなんて娘にはしてほしくない。

辛いなら辛い。キツイならキツイ。

せめて家族や心許せる周りの方には 自分の心に正直に生きてほしい。f:id:guchegucheyukari:20201122230312j:image