感謝
前に書いたように私と主人は再婚同士で息子と娘は私の連れ子です。
娘が1型糖尿病を発症した頃は 私と主人は
まだ婚姻関係にはなく、婚約者でした。
娘の事は お付き合いをした当初から とても可愛がってくれていました。
娘が1型糖尿病だと告げられた時も職場から駆けつけてくれました。
入院生活2日目から早速インスリン注射を使用し始め、使い方などの指導が行われたのですが、
その時、まだ婚約者だった主人が主治医に
「これ、僕 打ってみたいんですけど。。。」
もちろんインスリンは打てませんが、インスリンを食塩水に換えた練習用のペン型注射があるという事で 主人は娘と同じように お腹に打ちました。
感想は「蚊に刺されるくらい‼︎」と言っていました。
後に私が主人に「なんで打ちたかったと?」と聞くと
「そりゃどんな痛さか知っちょきたいやん。」
この言葉を聞いたとき私は この人と会えて良かった。この人が息子、娘のパパになる人で良かった。と心の底から思いました。
正直、母の私は この時、怖くてできませんでした。なのに血の繋がりもない子のために
痛さを知っておきたい。
そう思ってくれた事、今でも思い出すと
主人を想う気持ちが初心にかえります。
血糖値測定(実測)も主人は何度もやってみてました。これも注射と同様 痛さを知っておきたいから。
娘が怖がって嫌がっている時も、自分が先にやってみせて「全然痛くないよ^ ^」って娘を励ましてくれていた事も つい昨日の事のように思い出します。
主人と娘は血のつながりはありません。
私は この時、血の繋がりは あまり関係ないんだな。って思いました。
まだ この頃、戸籍上は父ではなかったけれど
誰よりも素敵な父親でした。
入院中から、主人は1型糖尿病の娘と向き合い
私と一緒に 一生懸命、血糖値管理を覚えてくれました。
結婚して親子になるのだから 当然だと言う人もいるかもしれません。
しかし私は そうは思いません。
主人の行動、気持ちは当たり前ではありません。
あれから4年半が過ぎ、今このblogを書いている私の隣で、娘が「足が痺れた」と言い主人に甘えています。主人は寝かぶりながら娘の足を さすっています。
1型糖尿病になった事は 決して良かった事ではありません。
でも、この1型糖尿病が娘と主人との絆。信頼。
そして私たち夫婦。親子の絆を深めたことも間違いではありません。
主人が いつか言った「ゆかりちゃん(⇦私)ほど
苦楽を共にした人はいない。」
そして私も主人ほど苦楽を共にした人はいない。
これからも 苦楽を共にしながら一緒に生きていきたい。
喧嘩しながらも娘の血糖値管理をしていきたい。
これからも主人と一緒に娘を守っていきたい。
私の夫になってくれてありがとう。
あなたがいなければ私は娘と死んでいたかもしれない。
息子と娘のパパになってくれてありがとう。
ーーーーーー感謝ーーーーーー