保育園。仕事復帰

慣らし保育も終わり、いよいよ仕事復帰。

事前に直属の上司にも娘の病気のこと。仕事を抜けなければならない事を伝えていたし、上司も自ら1型糖尿病を調べてくれていて話は とても伝わりやすかったです。

 

仕事を復帰して保育園に預けるとなると、朝の血糖値を昼前に私が行くまで下がらないようにしなければなりません。

家族以外、針は刺せない。と言われてしまったので保育士さんは血糖値を測れません。当時、freestyleリブレは使用の許可が主治医から出ていませんでした。(freestyleリブレ=腕にセンサーを装着し機械をかざすと血糖値が測定できる物)

 

なので、朝ごはん分のインスリンも控えめに打ち

血糖値が下がらないように工夫をし、もし保育園到着時100台であれば あえて補食をさせ1度200を超えさせていました。(せっかくいい数値の時は

あえて高血糖にしなければならず なんだかモヤモヤ。。。)

そして私は仕事に向かっていました。

 

給食前に保育園へ行き食前血糖値を測り、給食分のインスリンを打つ。

しかし、保育園の献立表には炭水化物量もしくは糖質量の表示は無し。

お願いしたけど炭水化物量は出してない。と断られました。

なので、インスリン量は献立表を見て実物で量を見て感で打っていました。

給食前のインスリン注射は、また14時半には来るので 控えめに打たず普通に打っていました。

ただ、炭水化物量が分からないので そうは言っても なかなか思い切って打てずにいました。

血糖値測定もしてもらえないし、低血糖が恐ろしかったです。

そして14時半の食後血糖値とオヤツ前インスリン注射。オヤツも炭水化物量、糖質量無しなので

これも感覚打ち。

感覚打ちとは言え、まだ私も初心者。感覚とか

そんなもの持ち合わせていません。

しかし この時間の注射も控えめに打たなければ

お迎えまで 少し時間が空くから低血糖が怖い。

 

まだ慣れないインスリン注射。

血糖値が400超える事もありました。

慣れないのはインスリン注射だけではなく、1型糖尿病の子を持ちながらの仕事復帰。

今までとリズムが違う。

思うように仕事ができない。

仕事のキリがどんなに悪くても時間になれば車を走らせ保育園へ向かう生活。

そして時間になれば帰らないといけない生活。

 

これまでフルタイム、なんならそれ以上働いていた私にとっては悪夢のような生活でしかありませんでした。

そんな矢先、お偉方が訪れました。

その方は よく声をかけてくださる方で その日も

「お子さんは元気?」

と聞かれたので 「元気なんですけど、治らない病気になってしまって…1型糖尿病っていう…」

と答えると頭ごなしに

「貴女の育て方が悪いんじゃないの?貴女がいい加減に育ててるから そんな病気になるんだよ」と。。。

私は言葉を失いましたが、隣にいた直属の上司が

「◯◯(役職名)、そうじゃないんですよ。」と

私の代わりに一通り説明してくれ、

「◯◯にこんな事を言うのも なんですが

言っていい事と悪い事があります!ちゃんと話を聞いてから発言された方が良いのではないでしょうか。」

と はっきり言ってくれたのです。

◯◯は直属の上司にとっても上司にあたる方です。にも関わらず、はっきりとした口調で 厳しい眼差しで◯◯に私の気持ちを代弁してくれた事。

本当に感謝をしています。

4年半たった今でも忘れてはいません。

 

◯◯に そう言われてショックだったのと、上司が

そう言ってくれて嬉しかったのと混ざり混ざって

私は誰にも気づかれないように泣きました。

涙が溢れて 止まりませんでした。

 

1型糖尿病

この「糖尿病」という名前が誤解を招くのです。

最初、小児科で おそらく糖尿病でしょう。と医者に言われた時、私は その お偉方と同じように病気を受け止めた事も正直なところです。

 

そして、この先も この「糖尿病」がついている病名である事に何度も心ない言葉を聞く事になるのです。

それでも私は 娘の病気を隠したくない。

娘に隠さないと恥ずかしい病気なんだと思ってほしくない。

私は どんな時も堂々と「1型糖尿病という病気で。。。」と細かく、簡潔に何人の方に説明してきたことか。。。

1型糖尿病になってしまったけど、天真爛漫に大きくなれ‼︎私が守るから。。。f:id:guchegucheyukari:20201018202139j:image写真は退院間もない頃の兄とのshot。