入籍。正式に父になる

私の疲れは日を増すごとにピークに達し、ある日

私は職場のスタッフとお昼ご飯を買いに職場近くのスーパーへ。

その日は なんだかいつもより疲れを感じていて体がキツかった。

お惣菜コーナーを見ていると、急に目の前が真っ暗になり、脳が一気に冷たくなるような そんな感覚。その瞬間、ふらーっとなり隣にいた上司の肩を思わず掴んだ。

その日は なんだったんだろ。。。くらいにしか思っておらず特に気にしてもなかった。

そのまま何事もなかったかのように職場へ戻り

スタッフみんなでお昼ご飯。

 

食べたい。と思って買った お惣菜が全く喉を通らない。

この日くらいから私の食欲は日に日になくなりました。

そして また別の日には 血糖値測定へ保育園に向かっている時のこと。右折をするのですが

直進車がどんどん来ているにも関わらず 進もうとしてしまい慌ててブレーキを踏み、また別の日には

普通に運転していると急にアクセルとブレーキどちらがどちらか分からなくなり、1人あたふたしたり。。。

また別の日には、これも運転中なのですが

目の前に斜線がかかったようになり目がかすみ前がよく見えない。

そんなことが次々と起こるようになりました。

 

私の疲れは もう限界に達していました。

前にも書いたように「針を刺す行為は家族以外してはいけない。」

当時、婚約者だった旦那は戸籍上、娘の父親ではありません。

実際は一緒に住んでいたけど、戸籍上 家族としては認められない。

 

娘が1型糖尿病を発症して保育園に通い出してから

ずっと私、1人でくる日もくる日も血糖値測定に通っていました。

朝から主人が帰宅するまで ずっと1人で血糖値管理。

まだ2歳の娘の血糖値管理は 想像を絶するものでした。

私の体調が どんどん悪くなるのを知っていながらも保育園へ通う事は許されない主人。

 

前回書いたように私も主人も まだ離婚して間もなく、まだ入籍する予定はありませんでした。

 

そんな私を見兼ねて主人は

「俺も血糖値測定行きたい。そしたら ゆかりちゃんも少しは楽になるやろ?早めに籍入れようや‼︎」

と言ってくれたのです。

 

私は ほんの少しだけ肩の荷がおりたような気がしました。

この頃、心に余裕がなかった私は 職場の上司やスタッフにしか入籍をする。という報告をできませんでした。

仲の良い友人にすら 入籍する。と あまり報告していなかったように記憶しています。

 

毎日、これまでにないくらい必死に生きていて

これほどに心に余裕がない日々があっただろうか。。。

本来、大好きな人と入籍するのだから 多少 浮かれるのでしょうけど、私の場合はちがいました。

これで毎日1人で保育園に通わなくてよくなる。

やっと戸籍上も父親になってくれる。

そんな理由でちょっとホッとしていました。

 

そして私たちは1月15日。娘の3歳の誕生日に入籍を無事済ませたのです。

 

しかし、ホッとしたのも束の間。

入籍したからといって楽になるわけではなかったのです。

後に主人が言ってくれたのですが

こんなに苦楽を共にした人はいない。

「楽」より「苦」の方が断然多い日々でした。

 

この入籍は賛否両論。

事情を知っている人は、良かったじゃん!

これからは◯◯くんも行けるっちゃろ?^ ^おめでとう‼︎

と言葉をかけてくれる人。

何度も書きますが、まだ2人とも前の人と離婚して

1年くらいしか経っていなかったため 

また…あいつは。。。

と陰で言う人。聞いてないけど。と言う人。

早くない?と言う人。

いろいろでした。

 

心が弱り荒れている私は 祝福してくれない人の言葉は矢のように突き刺さりました。

そして、何も知らないくせに。

と怒りすら感じていました。

 

そんな時、主人が

「気にせんでいいっちゃが‼︎俺らが良かったら良くない?幸せになって見返してやればいいっちゃが!」と励ましてくれました。

 

体調はすぐれず、食欲も落ち 体重は減るばかり。

職場でも「また痩せん?大丈夫?ちゃんと食べよると?」と心配されるほどに。

主人にも「ちょっと痩せすぎじゃない?俺はもう少し肉がある方がいいな。」と言われる始末。

 

でも、私は それでも大好きな人の奥さんになれたこと。それは とても幸せに思っていました。

 

しかし、これから私の体調は益々 悪化し

ついには仕事も行けなくなる。そして娘と一緒に死にたい。

どん底の日々が待っているのでした。f:id:guchegucheyukari:20201019211724j:image